2020/3/17

愛してる、くろちゃん。

長沼には白鳥が飛んできてもう春なのだなぁと思います。
ここ数日、私の事なのでブログに書くべきかどうか迷っていたのですが書くことにしました。6年くらい前の春先に迷い込んできた野良猫だった黒猫のくろちゃん。後ろ足はだらんと力が抜けていて3本足で歩いていて動いていない後ろ足の甲がすりむけていました。
当時生後4ヶ月位でまだ幼さが残っていましたが逃げ足が速く、かといってどこかへ行く訳でもなくつかず離れずの状況で出会って3ヶ月後にどうにか捕まえ家の子になりました。
後ろ足は、外の生活の中でいつの間にか立てるようになっていて驚いたものです。
それ以来、完全室内飼いで外に出たがる風でもなく小さな黒は私の最愛の猫となりました。
とても甘えん坊で、知らん顔をしていると背中に飛び乗っておんぶをして貰うのが大好きでゴロゴロと大きな音で喉を鳴らしていました。
野良猫だったために、当初から猫エイズを持っていたのですが、喧嘩さえしなければ他の猫と一緒に居ても大丈夫だと獣医さんに言われ、皆仲が良かったので平穏に暮らしておりました。
エイズでも20年位生きる子もいると聞いたことがあり、黒は大丈夫だと決めつけていました。
でも、少し前に痩せてきて元気も無くなってきて病院へ行くと、腸に癌が見つかりました。
手術をしてもらい、腫瘍を見せて貰うと餃子くらいの大きな腫瘍でした。
リンパも腫れているということで検査をして貰っていたのですが、それは悪性でした。
リンパの場合悪性だと長くは生かしてあげられないと獣医さんに言われていましたが、検査の結果がハッキリと出たらやはり寂しさで一杯になりました。
方法は3つでまず延命治療をするかどうか、抗ガン剤を使う場合2種類あり強いものと中間位のものそして、抗ガン剤では無いけれどステロイドを使うという方法でした。
抗ガン剤で数年生きられるのかと聞きましたら、いやいや数ヶ月ですあっという間にあちこちに腫瘍が再発するからと言われました。
今まで、自分で飼っていた子が癌にかかった事がないので余り調べたこともなく突然の余命宣告に愕然としました。
腸の腫瘍を取った後のくろちゃんは、とても元気になり、そうだ!東京で学んだ栄養管理士の勉強で確か癌の食事の事教えて貰ったぞ!と早速テキストを見返しそうだそうだ、こんな事いってたなと実践に移しました。
手術前は、流動食を食べさせていたのですがどんなにあげても全く太らず、
くろを見ていて、まるでくろの体内に何か大きな寄生虫でもいるような感じがしていました。それが、腫瘍だったのですが、その頃は原因が分からなかったのです。
でも、退院してからというもの腫瘍が無くなったと言うのがありますが、食事を変えて太って来て毛艶も良くなってきました。
これで、少しはいいのかも知れないと思っていたのですが先日の血液検査では、全く思わしくありませんでした。
食事の内容も、古いもので今はもう関係ないと獣医さんは言っていました。
血液検査の結果が思わしくないので抗ガン剤は使えず、ステロイドでまず状態を良くしてその後抗ガン剤を使うことになりました。
退院してから、ステロイドを使い始めるまで数日あったのですがその間は、以前のくろのように小さなゴミを見つけて遊んだり、他の子にちょっかいを出したり、朝私を起こしに来て大きな声で鳴いて時には、私の足を噛んだりもしていました(笑)
それが、ステロイドを使い始めて期待に胸を膨らませていたのですが、全く逆で元気が無くなってしんどそうなのです。
昨夜、薬をあげるかどうか色々と考えとても迷いましたが、もう一度だけあげてみようと思いあげてみましたがやはり今朝のくろは、余り元気がありませんでした。
そして決断しました。目を開けて寝そべっているくろに言いました。もう、いいよね。と
私は、神様くろとの最後の時間を与えて下さり有り難う御座います。と心の中で思いました。
数ヶ月の命の期間、薬で気分が悪いまま逝ってしまうのか、少しの間でも昔の元気なくろとして生きられるのか、そう考えた時に、もう薬はいいな。と思いました。
本当に可愛いくろ。
ただ、そこに居て毛繕いをしたり眠ったりそれだけでいい、生きていて欲しい。愛してる、くろ。
もう、涙で字が見えないので又今度書きたいと思います。
訓練となるとこれは、別で集中して出来ますが、家の中に居ると自然と涙が出るときがあります。
どちらにしても寿命が決まっているのなら、食事でも何でもやってみようと決めました。
残された最後の時間を、悔いの無いよう私の出来ることをし、くろと楽しく暮らしたいと思います。
今日は、暗い話題になってしまい大変申し訳ありませんでした。
でも、こうして書けたことで短い間でもくろと一緒に癌と戦っていけると感じます。
くろ、愛してる。大好き、くろ。