2019/7/25

さようなら、ベリー。

ずっと、おつき合いのあったボーダーコリーのベリーが一昨日腎不全のため天国へ行ってしまいました。
ベリーは、12年前訓練でお預かりしその後も競技会に出場したり、出産したり、ベリーの子供達が又皆競技会に出場したりベリーが交通事故に遭ったりとととても沢山の思い出があります。
性格が強くその割には天然で憎めない子でした。
遠方へ交配に行きましたが、ブリーダーの方がベリーをクレートから出せず私が出しに行ったり、お家のすぐそばで交通事故に遭いエリザベスカラーをしていて怪我の治療の時に、ふとベリーの顔をのぞき込んだら、マントヒヒのように静かに怒っていたり(笑)ベリーが出産した子供達は皆優秀で、飼い主さんも競技会に出場させて下さり、3回理事長賞を取ったラズちゃんを始め、ガイア、テイルとキムと皆大会に出て一時は、皆で表彰台に載りました(笑)
当のベリーは審査員が怖くて、どうしても2席で止まってしまい理事長賞へは行けませんでしたが、子供達がいつも1席を取っていました。
もう、残された時間は余り無いからベリーの第2の家だからと飼い主さんがベリーを車に乗せて訓練所に来て下さいました。
私を見たら尻尾を振って上体を起こして、分かってくれていました。
犬は最後の最後まで、尻尾を振る生き物なんだということを真摯に受け止めなければいけないと以前師匠から言われたことがありますが、本当にそうなんだと改めて思いました。
目の力は強く、まだ1週間は大丈夫だろうと思ったのですが、その日の深夜に天国へ行ってしまったと飼い主さんから連絡がありました。
本当は、一日後に連れてきて下さる予定だったらしいのですが、私が丁度用事があって連絡したのと飼い主さんがベリーを連れてこようと思って下さっていたのが重なり、今日連れて行きますという事になり、ギリギリのタイミングで会うことが出来、間に合いました。これもとても不思議に思います。
ベリーは、訓練所の軌跡と重なる所のある子で何かを失ったような気持ちがしますが、どうしても別れというのは来てしまうもので、寂しくてもまた黙々と日々の生活を続けていくしかありません。
沢山の思い出を作って行ってしまったベリー。
又、いつかどこかで合うのだと思います。その時には、きっと気がつきます。あ、この子はベリーなんだって。
その時まで、ちょっと一休みしてゆっくり休んでね。
有り難う。ベリー。