2020/12/8

ボス猫、とら坊。

今日は、野良猫の話で申し訳ありません(汗)かれこれ10年近く前になるのか記憶も定かではないのですが、大きなエラの張った目つきの悪いボス猫がこの辺りを牛耳っておりました(笑)毎日縄張りを見て回り定期的に食事を貰いにやってきていましたが、とても触れるような雰囲気ではなく近寄るといつもシャーッと怒っておりました。
何年もそんな状態でいたのですが、年月が経ち少しずつ近寄って少しずつ触れるようになり、雪が沢山降っている時に歩いていたり夜に狐の声がしたりしていつも心配していましたので、そろそろ家でも飼えるかなと、昨年6畳一間にとら坊(野良猫の名前)を入れて室内飼いを挑戦してみたのですが、ウォーウォーと鳴き円を書くように歩き回り被毛はボソボソになり私は、どうしたら良いものかとても中途半端な気持ちでおりました。
当時居たスタッフが見かねて窓を開けたのですが、出て行かずホッとしましたがずっと外を見ているとら坊を見て私はとらが出て行きやすいように足場の箱を外に置きました。でも、足場の箱は置いたけれど窓を開ける勇気は無かったのです。。そして、とら坊が出て行く時に行かないで!と声をかけてしまいました(笑)が、とら坊は振り向かずに行ってしまいました。
もう、戻って来ないだろうと思っていたのですがそれから、1ヶ月位してまた食事を貰いに来るようになりまた以前のように一日に1回はやってくるようになりました。
とら坊は、やはり生粋の野良猫で顔もおにぎりのように大きくボス猫なので、家の猫達とも上手く行かないだろうしこの生活が合っているのだろうと思いそんな状態が8ヶ月位続いたでしょうか、そして去年から今年にかけた辺りに1ヶ月ほど全く姿を見せなくなり、心配でお隣さんに電話をしてみたのですがお隣さんも見かけないと言うことで用水路に落ちたか何かで居なくなってしまったのかと寂しい気持ちでおりました。
そうしましたら、ある日久しぶりにとら坊が現れました。でも顔がズタズタになっており狐に襲われて噛まれたようでした。
ある程度動けるようになるまで何処かでじっとしていたのでしょう。
また、6畳一間にとら坊を入れ、高栄養食と抗生物質をあげ続けて治りました。
元気が出てくると又、鳴き始めましたがもう出したら今度は殺されると確信しましたので出しませんでした。
とら坊も以前ほどは鳴くことはなく、他の猫達の居る所へケージを置いてそこへとら坊を入れました。
とら坊は、怒るでもなく誰もいないかのような全く他の猫に関心がないような感じでした。
1週間ほどして、そろそろ皆と一緒にしてみようともしも喧嘩になったときの為に新聞紙を棒状にしてとにかくこれで喧嘩になったら離そうと構えていました(笑)
いよいよとら坊を放すと、チョロチョロとして他の猫には目もくれません。
最初は、気がついていないのかと思ったくらいなのですがいつまで経ってもその状態で仕舞いには他の猫にすり寄ったりしています。
私は、唖然としてこの新聞紙は何だろうと可笑しくなったのですが、いつまで経っても喧嘩は始まらず他の猫達も今まで一緒に暮らしていたかのような雰囲気ですぐに馴染み一緒にストーブの前でお尻を当てています(笑)
この時の安堵感と言ったらありませんでした。
何せ、長年外にいるとら坊が心配で家に入れても失敗で、家に入れたのが野生の本能を鈍らせてしまったのだと後悔し色々な思いがあってそうしてやっと落ち着いたのですから(笑)
今でも三白眼でおにぎりのような大きな顔をしていますが一番甘えん坊で私を見つけると一番に走って来ます。
抱っこをするとべったりと甘えて、ボス猫の風格が台無しです(笑)
本人も、もう外では生きていけないと感じ取ったのでしょう。去勢手術も済ませ、血液検査の結果も内蔵系は全て正常で白血病も持っておらず、良かったです。
野良猫だったわりに以外と健康な(笑)とら坊。
もうこれからは、ずっと一緒だよとら坊。