2023/6/11

またね、とら坊。

6年ほど前に、保護したここら辺の(笑)野良猫のボスだったとら坊。
とら坊が家の周りに現れるようになってから、12年程の間物凄く人相の悪い鋭い目付きでやってきてご飯だけ食べて、またどこかへ行くという生活をしていました。全く慣れることはなく、近づくとシャーっと言って威嚇し、プンプン怒っていました。そして、ちゃっかりご飯だけ食べて何処かへ行ってしまう、そんな子でした。でも、少しずつ何年もかけて距離を縮める事が出来触るくらいなら出来るようになりました。それでも、いつも緊張していたのか離れるときにネコパンチをしてくることが良くありました。
吹雪の日でも、独りトコトコと歩いている姿を見て心配していたものです。
そして、ある頃全く姿を表さなくなり心配していたら1ヶ月程した頃、ひょっこりと現れたのですが、痩せていて額には酷い怪我をしていました。
その頃には、抱っこも出来るようになっていたので、家に入れて一部屋とら坊用にして治療をしていきました。
額の傷は酷く、狐に噛まれたのだと思います。
少し、回復するまでどこかに潜んでいたのでしょう。
そうして、傷も治ってくると、外へ出せと吠えるように鳴くようになりました。
しばらく、挑戦したのですが気が狂ったようになりしょうがなく、心配しながら外へ出しました。それから、しばらく又前のようにご飯だけ食べてどこかへ行くという生活をしていましたが、また1ヶ月程姿が見えなくなり心配していましたら、また、同じように今度は反対側の額を噛まれて戻ってきました。
そうして、また家に入れ治療をしましたが不思議なことに今度はもう外へ出ると鳴かなくなっていました。もう、無理だと自分でも悟ったのでしょう。年齢もかなり高齢になっていましたので、そのまま家の猫となりました。
家の猫達とは、最初から全くケンカをすることなく、また家の猫達も不思議なことに、何も気にしていない様子で前から君居たよね、という感じでした(笑)
どの猫よりも甘えたで、抱っこが大好きな元ボス猫とは思えない猫になっていました。写真の右目の上のハゲは狐に噛まれたときの名残です(笑)
家猫になっても眼光は鋭く、静かなるドンという感じでした(笑)
そんな、とら坊でしたが先日腎臓病が悪化して天国へ行ってしまいました。
歳は分かりませんが、14、5歳かもう少し上だったのかもしれません。
野生の中で生き抜いてきた猫の持つ特有の眼光の鋭さが、とても好きでした(笑)
本当に、良く生きたとら坊。
天国でも楽しく走り回ってね、信じて慣れてくれて有り難う。またね☆