2017/12/6

随分変わったねラッキー

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通学で通って来てくれているマルチーズのMIXのラッキー君。保健所で余りにも吠え、誰にも貰われずもう少しで命が危なかったところを今の飼い主さんに引き取られ適切な管理と熱心なしつけで混乱していた意識も正常になり目つきも行動も随分良くなり変わりました。ラッキーの名前の由来は、保健所から引き取られて幸運だったというラッキーと飼い主さんも楽しくて出会えてよかったというラッキーとが重なってラッキーになったそうです。始めてこの子を見た時は猛烈に吠えかかり、栄養失調でやせ細っていてすべての足先の被毛は薄く涙やけなどで尻尾は細く紐のようでした。大変な子を引き取られたなぁと思いましたが、教室に来るたびに、落ち着いて来ていて被毛も伸び健康的な子になっていて驚きました。最初の頃は、頭が混乱していて訳が分からない感じでしたが今は脳がクリアーになった感じがして、人の言う事が分かるようになってきています。先住犬のマルチーズのプーとも仲良しで一日楽しく過ごしているようです。もう、何が何だか、どうしたら良いのか分からないようなクルクル回る落ち着きのなかったラッキーと真剣に向き合い更生させて行かれました。先日、飼い主さんから、訓練を教えてもらってとても感謝していると言われました。11歳になるマルチーズのプーも花火の音にパニックになり大変だったのもこんな高齢になってからでも治りましたし、ラッキーもこんなに良くなってさすがプロだと思ったと(笑)でも、私はそうではなくて飼い主さんの一途な思いがこの子達を変えたのだと思います。私達訓練士は、訓練の形を入れる事は出来ますが、犬達の性格を変える事は出来ません。それは、いつもそばにいらっしゃる飼い主さんの接し方でしか変えることは出来ないのだと思います。そもそも、性格自体を変えるという事は出来ないでしょう。ただ、飼い主さんの接し方や考え方で良くも悪くもなるのだと思います。保健所に連れて行く前に、何か出来ることは無いかもう一度考えてみて欲しいと思います。犬達も知能を持った生き物です。もし、しつけが上手く行かなかったら、飼い主さんが真剣に向き合う事は勿論ですがそれでも、行き詰まったら、もしかしたらその子は精神疾患を持っているのかもしれません。そういう場合は、又別のアプローチの仕方もあります。人にも、多動性障害、アスペルガーなどの発達障害があります。犬達にも脳の障害や精神疾患があるという事を理解してあげて欲しいと思います。人だってお薬を飲んで少し楽になったり、改善したりするのだと思いますが、どうして犬達には認めてあげないのだろうと思います。毎日、動揺しながら生きている犬達もいるという事を理解してあげて欲しいと思います。話がそれましたがラッキーは何も障害はありませんでした。ただ、飼い主さんが一生懸命向き合われて良い子になりました。何だか、ラッキーの飼い主さんを見ていてとてもすがすがしい気持ちにさせて頂きました。ラッキーは皆を幸せにする子だったんだね!素敵な飼い主さんに貰われて良かったねラッキー☆